鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

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2013November

鳥取県芸術家百華Vol.54 役者影山 紗友里さん

演劇との出会いは?

高校時代、先輩に誘われて入った演劇部のつながりで演劇ワークショップを受けたのがきっかけでした。高校卒業後も演劇を続けたいと思い、演劇を学べる東京の学校へ進みました。

大学卒業後も演劇活動を続けており、「とっとりハムレット」という演劇公演を鳥取で行ったことがありましたが、その際、都会にはない人の温かさ、人との関わりの深さに魅かれました。それから、鳥取へ帰ってきて活動を続けています。

演劇ユニットの立ち上げと
  芝居・舞台に対する想い

高校時代に出会った3人と演劇ユニット『劇的Q部room』を立ち上げました。3人が出会った部活の「部」と、“演劇”“芝居”とは何なのかを問い続ける「Q(クエスチョン)」から、このユニット名をつけました。続けていく中で自分の答えが見つかってくると思いますが、考え方をこりかためないで常に挑戦し、問い続けたいという気持ちです。

初演では宮沢賢治の代表作3作を題材に、「二人芝居」に挑戦しました。二人芝居は役者二人のやり取りがあって観客が居て、その空気が創り出されます。演じてみて本当に大変でした(笑)が、後日、子どもと一緒に来てくれた友人から「子どもがすごく集中して観ていた。次はいつやるの?」と言ってもらい、とても嬉しい気持ちになりました。子どもたちにも演劇を観て欲しいと思いますし、私も観客の求めるものを意識しながら、予想以上のものや感動を与え続けたいです。

「コネロス〜海と山と砂丘と呪われし6人の
  戦士」への出演とこれからの活動について

「コネロス」はオンラインゲームの世界が舞台です。若い方の興味をひく内容だと思いますのでぜひ見て欲しいと思います。ゲームの中と現実の二つの世界があり、どんな演出になっていくのか稽古をしていて楽しいです。舞台のビジュアルにインパクトもあるので、カッコよくて、おもしろいものになると思います。

『劇的Q部room』は12月から活動の拠点を島根県に移しますが、いずれは鳥取県で、いいもの、本当に心に響く感動する公演をやりたいと思っています。学んだことや吸収してきたことをこの地に還元したいです。

舞台「コネロス」稽古のようす
舞台「コネロス」稽古のようす(中央奥:影山紗友里さん)

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