鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

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2013May

鳥取県芸術家百華Vol.48 造形作家 徳持耕一郎 さん

マリンバ奏者を目指したきっかけは?

中学時代の吹奏楽部で打楽器と出会ったことがきっかけです。当時、数多くある楽器の中で、マリンバを担当する機会が多く、どんどんその音の魅力にはまっていき、大学は打楽器(鍵盤楽器)で受験しました。在学中に挑戦した数々のコンクールや演奏会を通して、もっとこの楽器と深く関わっていきたいと思うようになりました。

マリンバの魅力は?

やはり音色が好きです。木質の音板から放たれる打音は空間に溶け込むように響きます。楽器自体は実にシンプルな構造なのですが、温かく優しい音や、軽快で小気味よい音などさまざまな音色を出すことができます。

マリンバは奏者の意思が音になるまでのルートがとても短い楽器だと思います。だからこそ正直な音が出せるし、逆にいうと出てしまう。そんな面もこの楽器の素敵なところだと思っています。

また、手や足、息遣いなど、全身を使って自分の音を表現できる楽器であることも魅力のひとつです。

現在の活動、そしてこれからの展望は?

マリンバは、ほかの楽器に比べてまだまだ歴史の浅い楽器です。だからこそ多くの人に認知してもらい、その可能性を広げていくことができると考えています。現在の住まいは関東ですが、今後は鳥取と関東の両方を拠点として活動していきたいです。マリンバはもちろん、ほかの打楽器の魅力も、演奏などさまざまな手段を通してお伝えしていきたいですね。

 今年10月19日(土)には、鳥取県クラシックアーティスト・オーディション受賞者記念リサイタルを鳥取市民会館にて予定しています。いろいろな表情をもつマリンバの奏でる音色を、鳥取の皆さまにお届けしたいと思います。

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