2009年3月 |
鳥取県文化振興財団では、平成18〜20年度の3年間、鳥取県における芸術文化の振興を目的に「地元アーティストの人材発掘と育成」「子どもや青少年の文化芸術活動の推進」「鳥取県オリジナル作品の創造」を柱として、育成・創造型事業を実施してきました。その結果、新たな人材や文化芸術活動に参加する人々、鑑賞される方々との出会いの場を提供することができました。今後も地域の豊かな芸術文化を育み、未来に繋がる取り組みを続けたいと思います。
今回は、この3年間に実施した主な事業についてご報告いたします。 |
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県出身・在住の音楽家たちを中心に編成されたオーケストラによる 親子で楽しめるコンサート |
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鳥取県出身のアーティストにプロの演奏家との共演を通して、スキルアップを図る機会を提供するとともに、その存在を広く紹介することができました。 また、親と子がクラシック音楽に親しみ、感動を共有する機会を提供し、来場された方々からは“楽しかった”との感想を多くいただきました。公演前には楽器に触れる場を設け、次代を担う子どもたちが、クラシック音楽の愛好者、活動者として鳥取の音楽文化に参加できる環境づくりにも努めました。 |
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オーディションの第1次、第2次選考を経て、研ぎ澄まされた若きアーティストの演奏を多くの方々に聴いていただき、新たな人材の発掘と紹介をすることができました。 知事賞を受賞された方は、プロのオーケストラと共演するという貴重な体験を通して、今後ますます、活動の場を広げられると思います。また、多くの方は財団事業や他の県内音楽公演に出演し、県内の音楽文化の向上に貢献されています。 |
◎県内の演劇人のレベルアップと演劇愛好者の裾野拡大を目的とした演劇創造・公演(オーディションにより選ばれた県民が出演) |
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この事業をキッカケとして演劇活動に挑戦する方も増え、3年間で培った経験やネットワークから、新たな創造活動を開始していただけることに繋がるのではないかと期待しています。また、専門家を招聘することで、特に戯曲を分析する力をつけられたと感じています。 平成19年度からは職員のアートマネジメント力を高め、専門性を養うため、プロデューサーとして起用し、実践的なプロデュースを推進できる体制を整えました。 |
高校演劇部員を対象にした演劇に係る創造活動・演出等の講義、実践指導を行うワークショップ |
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県内では専門家が極端に少ないことを踏まえ、基本に忠実な演劇ワークショップを実施しました。その結果、演劇に対する誤解を払拭することができ、高校生が伸び伸びと演劇創造に向かえるようになりました。 また、ワークショップを通じて、他者とのコミュニケーションの大切さについて伝えることができ、アンケートからも、“日常生活でも活用したい”という感想を多くいただきました。 |
日本演劇界のトップで活躍する演出家による演劇人(演出家・俳優)養成のための講座やワークショップを日本演出者協会と共催で実施 |
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県内では機会の少ない演劇を学ぶ場は、演劇初心者や学生を含めた演劇関係者が、演出や演技などの知識を得たり、県外の演劇関係者との交流を図る貴重な機会となりました。“鑑賞者としても、より演劇の魅力を知ることができた”という意見もいただき、鑑賞公演とは違う視点で、演劇の持つ力を広く伝えることができたのではないでしょうか。 |