明けましておめでとうございます。
穏やかな初春をいかがお過ごしでしょうか。歳月は早いもので、平成もあっという間に20年目を迎えました。財団に着任して6回目のお正月です。−国民文化祭で高まった文化芸術のエネルギーを次につなげていくこと−これが私に課せられた役目でありました。鳥取県総合芸術文化祭の開催も第5回目を数え、平成16年から始まった財団の内部改革や平成18年度に導入された指定管理者制度など、変革の時代に居合わせた宿命と腹をくくって取り組んでまいりました。といっても、この状況は今現在も続き、さらにこれからも加速していくわけでして、終わることのない見果てぬ夢の航海のようであります。国の文化政策は年を追うごとに進展し、新しい助成制度が新しい文化価値を生み出すしくみに進化しています。全国各地では市町村合併から指定管理者制度導入までの間に文化環境は激変し、都市と地方の経済格差が文化格差まで引き起こしかねない状況です。先行き不透明な現代社会ですが、「文化芸術は人間を豊かにする『人間の力』そのものである」ということを再認識し、本年も精一杯職務に忠実に励もうと考えております。来月からのこのコラムは国民文化祭後の5年間を振り返り、「鳥取の文化芸術界をもっと元気にしたい!」という観点から、「鳥取の文化芸術振興のこれから」というテーマで、自己検証と将来展望について考えてみたいと思います。本年もどうぞよろしく御願いいたします。 |
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