2007年10月 |
文化芸術が人生を歩む上で、大事(必要)であると答える方が増えてきています。しかし未だに日本人の文化芸術に対する価値観は欧米諸国に比べて低いようです。高度経済成長期より“モノの豊かさ”を求めてきた世代の人々が、現在では多くの文化芸術に触れることで、内面を充実させる“ココロの豊かさ”を求めるようになってきました。次世代を創り上げるこどもたちに文化芸術にふれさせる環境を整えてあげる事、それが私たち大人の使命ではないでしょうか。「こどもの楽園IV」にご出演の宮川彬良氏に、こどもたちの芸術体験についてうかがいました。 |
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兵庫県宝塚市にあるベガホールでレコーディング中の宮川彬良氏にインタビュー。 | |||||||||||||
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今回の「こどもの楽園IV」は、ベートーヴェンをとりあげて構成されています。耳の聞こえない悲劇の楽聖と呼ばれたベートーヴェンの難聴を中心に伝説についてご紹介したいと思います。 伝音性難聴 ベートーヴェンの逸話として広く知られているものに、25歳頃に始まった難聴がある。これは次第に悪化し、晩年の約10年はほぼ聞こえない状態にまで陥ったとされている。一説には『ベートーヴェンは耳硬化症という伝音性難聴であって、人の声は聞こえなくても楽器の音なら振動で聞くことができた。』という説もある。この説に関連して、ベートーヴェンは幼少時から既に伝音性難聴にかかっており、年齢を重ねるごとにその症状が悪化していった、という話も時々見られた。また、口にくわえたタクトをピアノに押し付け、歯から伝わる振動を音として捉えていた、という話もあります。この場合は音を『耳で聞く』のではなく『骨で聞く』という骨伝導を利用したものだとされている。 |
引用 : 古典音楽の集大成ベートーヴェン
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