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『山陰の麒麟 山中鹿介』という言葉を聞いた事がありましたが、詳しくは知りませんでした。今回、その人となりを知るにあたり、『悲願がかなわなかった不運な人』というより、『与えられた時代を生き生きと駆け抜けた熱い人』という印象が強く残ります。
監禁された伯耆尾高城(米子市)から脱出し、軍費調達の為、ゲリラ同然に社寺や富豪を襲った際、「出雲開放を念願している我々が、出雲の大神を冒すことは決して出来ない」と出雲大社の財物には手を触れず、毛利の献上した宝物だけを奪ったそうです。生死をかけた窮地でも道を誤らない人だったからこそ、後世の人まで慕う存在になったのでしょう。
鹿介が信仰した、『今日よりも明日、明日よりも明後日と大きくなっていく三日月』のように、今ある環境の中で成すべき事を着実に行っていく自分でありたいと、改めて思います。
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