鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2007年07月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

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編集後記


チェンバロの名手ドメニコ・スカルラッティも、オルガン対決ではヘンデルに圧倒されたそうです。ショパンが生きていたら、もちろん「ショパンコンクール」で1位になるでしょうし、ヴァイオリンの鬼才パガニーニもその超絶技巧で、「パガニーニ国際コンクール」の審査員を唸らせることでしょう。大作曲家が同時に名演奏家であることは、容易に想像できます。ところが管弦楽法の父といわれるベルリオーズや、ドイツ・オペラ史上の金字塔であるワーグナーは、意外にもピアノは苦手だったようです。むしろその事がかえって、豊かなオーケストレーションの想像力を養う推進力となったのかもしれません。
 …などと大仰な例えで恐縮ですが、今回の特集面の担当者が「元ギター少年か、おやじバンドの一員」などと思っていただいたなら、快哉を叫ばせていただこうと思います。さて、特集面で紹介した「アランフェス…」の作曲家ロドリーゴですが、彼自身も、実はギターはまったく弾かなかったそうです。 (文化事業課 越宗)

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