2007年5月 |
全国高等学校演劇協議会が主催し、文化庁の後援で行われる高校演劇の全国大会です。2005年から2年間、『春季高校演劇フェスティバル』として試行された大会が、正式に名称も変え継続される事になりました。記念すべき第1回大会に、鳥取県立米子高等学校が中国地区代表として出場しました。他に、北海道地区〜九州地区までの代表校8校が参加しました。 |
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全国の代表8校とあって、どこもレベルは高く、上演に関しても回数を重ねており、余裕のある演技を楽しめました。基本的に大掛かりな舞台セットを使用した作品は少なく、一番シンプルなセットは椅子9個のみで、演技力で勝負した作品もありました。共通して言えるのは、イキイキとした高校生のパワーと演出力を感じ取れる舞台ばかりでした。 |
各学校に与えられた時間は、事前リハーサルが2時間半、本番前のゲネプロ(本番どおりのリハーサル)が1時間しかありません。その中で、演出・俳優・舞台・照明・音響チームが段取り良く進めることはプロでも困難な作業です。今回は、各学校が希望することを可能な限り叶えるよう、劇団四季のスタッフ15名がフルサポートしてくれました。 米子高校公演当日は、朝8時半からゲネプロ開始なので8時集合。照明・音響担当スタッフは、劇場の機器を難なく使いこなし無事にゲネプロを終了し、いよいよ午後2時半から本番。シリアスな場面が多い今回の公演では、照明と音響効果が演出に重要な役割を果たしました。最後のシーンでは客席から鼻をすする音が聞こえてきました。 緞帳が下りると、今年5回目の『もうひとつの《罪と罰》』公演が終わり、達成感に満ちあふれた生徒の表情が印象的でした。 |